「今の中東」がわかる本 (知的生きかた文庫)
レビューにもあるとおり、割とイスラーム、アラブ諸国寄りの内容なんですが、西欧側の流すイスラエル寄りの情報しか流れてこない日本においてはこれぐらいでちょうど良いのではないかと思います。著者も結構真面目な人のようで、それなりに公平を期すよう努力もしているようです。
第1章 図で考えれば“中東”はわかりやすい!
―この100年間、中東で起こったこと
第2章 ここは見落とせない!「超大国アメリカ」との関係
―なぜ「パレスチナ問題」は泥沼化したのか?
第3章 「イラク戦争」とは何だったのか?
―今こそ明かされる驚愕の“真実”!
第4章 世界3大宗教「イスラーム」の謎に迫る!
―日本人は“ココ”を誤解している!
第5章 誰も知らなかった中東諸国の「内政問題」とは?
―経済・社会の矛盾…そこに“解決策”はあるのか?
第6章 知れば知るほど奥深い「中東の人々の考え方」
―「気質、ルール、世界観」から見る“中東の素顔”
かなり内容が濃くて、まだ第4章までしか読んでないのですが、これで575円とは凄いです。
2007年7月に出された本なので、もちろん、現在も続いているイスラエルのガザ侵攻などの話は書かれていませんし、最近のアメリカ経済の破綻なども書かれていませんが、それまでの中東を中心としたアメリカの介入の流れは非常に良く分かると思います。
私は恥ずかしながらイラン・イラク戦争と湾岸戦争とイラク戦争の区別もついていないほどの中東オンチだったのですが、ようやく状況がある程度飲み込めました。イラン、イラク、イスラエル、クウェート、パレスチナ自治区、シリア、ヨルダン、アフガニスタン、サウジアラビアなどの地理、政治状況、アメリカとの関係も多少頭に入りました。
サッダーム・フセインやウサマ・ビン・ラーディンが、なぜああいう行動に出たのかという点もようやく合点がいきました。
著者がアラブ寄り(というかアメリカ批判)なので、私もそういう影響を受けてしまいましたが、ネットなどで調べても、この著者の書いたことは充分中立的で事実に近いように思います。
パレスチナ問題に関してはWikipediaが詳しいです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%8A%E5%95%8F%E9%A1%8C
それにしても、パレスチナ問題は本当に泥沼ですね・・・。ここまで泥沼化させてしまったアメリカの責任はかなり重大だと思います。
イスラエルのガザ侵攻は、あれは完全にアメリカという鎖の切れたイスラエルの暴走のように思います(それとも裏でアメリカが操っている?)。この後オバマがパレスチナ問題をどう扱うのか、注目です。
知的生きかた文庫は結構どの本屋にも置いてあるようなので、興味ある人はどうぞ。









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