今回のゲストはなんと「百式」の田口氏。
私が一番会いたいと思っていたネット上の有名人です。
どんな話をするんだろう?と物凄い期待があった反面、ちょっと怖い気持ちも実はありました。
「もし、ありきたりの内容だったらどうしよう。」
ネット上で騒がれている有名人が実は話を聞いたらつまんない人だったというのは良くある話で、今回もまさかそれになるんじゃないだろうか・・・と、それだけが心配でした。
しかし、結果はまるで逆。セミナーの内容は常に驚きの連続。
うまく伝えられるかどうか分かりませんが、私が一番印象に残った話を紹介しましょう。
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■人間心理をピンポイントで利用する集客術
百式主催の「無敵会議」は100人以上の参加者をほんの数時間で集めてしまう程の集客力を持っています。
その無敵会議で、どうやって集客をしたか?という話です。
百式の参加応募の時、必ず1つ質問があって、それに答えないと応募できなくなっているのをご存知ですか?
例えば今回の会議「アカデメディア」では、「音楽プレーヤーに1つだけボタンをつけるとしたら、どんなボタンですか?」というような内容の質問があります。参加した人、もしくは質問の回答を送った人だけに、全員分の結果が送られます。
http://academedia.jp/event200501/
私はこの質問を見て「会場でいきなり質問しても話題が浮かばないんだろうなー。だから事前に出させるのかな」ぐらいに思っていました。
しかし、実はもっともっと深い理由がありました。
この質問、見て分かる通り「知的創造心をくすぐられる」内容になっています。「なにっ、そんな面白そうな質問、オレに書かせろ!」と言いたくなるぐらい興味深い質問です(いや、実際私、2つも送ってしまいました。ホントはまだまだ浮かぶのだけど、数打ちゃ当たるも嫌かな、と。)。
ここで、「面白そうな質問だから、みんなが応募してくれる」というのは表面的な効果です。
それだけではなく、こういう面白い質問というのは「他の人の回答も気になってしまう」のです。
自分のアイデアを送ったはいいが、他の人はいったいどんなアイデアを出しているんだろう?自分のアイデアは他の人からどのような反応をもらえるんだろう?
会議に参加しない限り、分かりません(そういう仕組みになっています)。
「応募したけど、なんか途中で気がのらなくなっちゃった」というようなキャンセル率がこれで激減します。具体的にはいつも3割程度のキャンセルが出ていたのが、この仕組みを取り入れてからほとんどなくなったそうです。
また、ある程度知的レベルの高い質問を用意することで、一見さんお断りのフィルターとしての役割も果たしています(田口さんは触れていませんでしたが、参加者の自尊心をくすぐる効果もあるのでしょう)。
これの凄い所は、人間の心理を巧みについているところです。
「他の人の意見が知りたい!と思わせる質問を用意する」、というたったそれだけで、
・応募してもらう。
・会場まで来てもらう。
という2つの難題を自動的にクリアしています。しかも、みんな「自分から進んで」「喜んで」そうするのです。
さらに凄いのは、このような心理的な仕掛けが隠されていたにも関わらず、その仕掛けのタネをこうして明かされた後も、やっぱり喜んでその仕掛けに乗ってしまいそうな自分がいることです。
それだけストレートかつ、ピンポイントな仕掛けだということなのでしょう。
この仕掛け、他にも応用できそうです。
■「かかったコストを回収しようとする心理」を利用する
もう一つ、別の文脈で挙げられていた事項で「人は、投資したコストは回収したいと思う気持ちを持っている。例えば、遠くまでわざわざ出かけていった本屋で時間を過ごしてしまったら、特に欲しい本が無くても何か探して一冊買おうか、というように。つまり、何かで時間を無駄に過ごさせてしまえば、人はそこで何かを回収しようとする。」というものがありました。
上の例で言えば、私は「音楽プレイヤー」の質問の答えを考える為に数十分間真面目に考えてしまいました。もちろん嬉々として、ですけど。で、考えたからには送りたくなってしまった訳ですが、送っただけではこの数十分間の私の時間コストは回収できてません。
こうやってブログで紹介して、なおかつ他の人の結果が送られてきたらまたブログで紹介してやろう、と思っています。
百式の思うツボって訳です。
いやはや、凄い。この仕組みはいろいろ応用できますよ。
でも、きっと必要なのは「応用力」であり、この仕組みを単に知ったというだけでは活用は難しいのでしょう。私もいろいろ考えて見ようと思います。
■集客効果を持続させる為の方法と、その効果測定
なんかノってきたので、あともう一つだけ紹介しますね。
集客した後、どうやってそれを持続させていくかというのはとても重要な課題です。
その為には「効果測定」が必要なわけですが、これをどうやって行うか?
「人が集まった結果として、“会話”が生まれるものこそが、良い集客である」
田口さんが上記のように明確に定義された訳ではありませんが、私はそのように解釈しました。
その場での“会話”が弾むというのももちろん重要です。が、さらに重要なのは、それぞれの客が別の場所で“会話”を生み出しているかどうか、という点です。
それはそのまま次の集客に直結します。
つまりその会話の有無をモニターすれば、その集客が成功したかどうか判断できる上に、次の集客が成功するかどうかの判断材料にもなる訳です。
田口さんはその方法として「blogのキーワード検索」を活用しているそうです。
最近のRSSリーダーには「キーワード検索」という機能がついています。
これは私も日ごろから活用しているのですが、とても便利です。例えば「ITベンチャー交流会」というキーワードを登録しておくと、日本中のblogからそのキーワードが含まれるエントリをピックアップしてくれます。
何が便利かって、そのキーワードが「ずっと生きている」ということです。
キーワードを消さないでおけば、まるでそのキーワードが一つのblogサイトかのように毎日新しいエントリで満たされていきます。
そのキーワードとして、例えば「無敵会議」などと書いて置けば、自分の行った事がどれぐらいの反響を呼んでいるのかほぼ把握できるわけです。
田口さんお勧めのRSSリーダーは「bloglines」。
実は偶然にも私もbloglinesを使っているのですが、私はRSSリーダーとしての本来の使い方ではなく、このサイトの「シェア機能」を使って、福井のプログラマーのblogリンク集代わりに使っていました。
(登録したblog全体のOPMLも生成してくれるので、とても便利です)
http://www.bloglines.com/public/fpd
移動が多い田口さんにとっては、bloglinesのようなWebアプリのRSSリーダーの方が便利なのでしょうね。
(実際、bloglinesは非常に使いやすいです。私はもうちょっとリッチな方がいいので goo RSSリーダーを使っていますが)。
ちなみにbloglines、いつのまにか日本語版ができていますね。
http://www.bloglines.com/?Lang=japanese
みなさんも活用してみてください。
ここに紹介した以外にも、「すぐに使えて」しかも「応用が効く」知恵がたくさんありました。私は意地悪なのでここでは全部紹介しません。行った人だけのお楽しみです。:-)
このセミナーが無料だというのが信じられませんね。
ぱっと思いつくだけでも、数十万円以上の効果を生むんじゃないでしょうか。
■田口さんについて
田口さんに会う前は、もっとオッサンっぽくて、少し太めのイメージを(勝手に)持ってました。
ところがご本人、めちゃスマート。やせ身で長身、甘いマスクに短髪、そして軽妙なトーク。
思っていたより凄く若いイメージ。人懐こくて、話しやすいオーラ。
おそらくモテモテでしょう。年下だという彼女に嫉妬してしまうぐらいです。
(後で話を聞いたら、その彼女自身も面白い方のようで、二人で居るときの会話なんか聞くだけでも面白いだろうなーとか思いました。)
二次会ではウォンツのどんまい先生の「超失礼&タメ口爆笑トーク」(実際タメだったそうで)に全くひるむことなくがんがんやりあってました。傍から見ていて「いいのか!?」と思うような内容までガンガンやりあってましたが、それはそれで田口さんもその空気を楽しんでいたみたいなので、ある意味凄いな、と。
酒にめっぽう強く、日本酒を枡に7,8杯連続で開けていたと思うのですがまったく動じず、酒の飲み比べではどんまい先生押され気味でした(どんまい先生は認めないだろうけど。:-P)。
二次会では福井の海の幸を堪能してもらえたようです。
特に気に入ってもらえたのが「塩ウニ」。後は「鯖へしこ」も気に入ってもらえたようです。
海の幸全般、そして日本酒も、美味しくて安いと言って頂けました。
最後はちょっとしたアクシデント(?)もありましたが、宿泊先のホテルの前で田口さんから
「福井、サイコー!」「イェーー!!」
で解散。
田口さん、いろいろとありがとうございました。
おそらく、いろいろな意味で福井の印象はしばらく残ってしまうんじゃないかと思います。
しかし・・・なんか・・・いいのかこれで!?(いいのだろう、たぶん)
■うれしかったこと
セミナーの最後の方で、質疑応答の時間がありました。
以前から私自身、気になっていた事を質問してみました。
「田口さんはご自分でプログラミングをして実験サイトなんかも作ってらっしゃいます。ITの世界で新しい事をしていく為には、やはりこういうプログラミングスキルは重要だとお考えでしょうか?」
こんな内容だったと思います。
それに対する答えは
「個人的には、プログラミングは小学生のカリキュラムに入れた方がいいと思いますね。」
心強いお言葉。私もまったく同感です。
自分はたまたまプログラミングが趣味で、その後もその道に入っていますが、プログラミングスキルがあるおかげでITの世界で「何かやろう」としたときに、自分の可能性が物凄く広がっているなと感じています。このスキルを自分が好きになれた事が、本当にラッキーだと思います。
もちろん、「プログラミングなんて誰かに任せればいい。」という人もいることでしょうし、誰が正しいという話ではありません。ただ、田口さんが私と同じ考えを持っていた事がとてもうれしかったです。
あと、二次会での事ですが、「会場の反応はどうでした?」という質問が出た時、「良かったですよ。特にあなたのように、講師の話に対してうなづいたりして反応をくれる人がいたので、話しやすかったです。」と名指しで言ってもらえた事もうれしかったです。
こういうセミナーには何度か出席しているのですが、なぜか一番前の席って空いているんですよね。たまに座った人がいたとしても、一番前のくせにずっとノートとっていて下向いていたり、講師の顔も見ずにスクリーンに釘付けだったり。
講師だって人間なので、そんな状態で楽しいはずがないと思うんです。
せっかく福井まで来てくださったのだから、こちらも最大限のレスポンスを返したいな、といつも思っていて、こういうセミナーの時はなるべく前に座って講師の顔を見ながら自分の反応を返すようにしています。
でも、今回もそうだったのですが、そのようにすると大抵、セミナーの途中で講師の方とずっと見詰め合うことが多くなるんですよね・・・。私は一般的日本人と違って見詰め合うのは全然ストレスじゃないのですが、講師の方としてはひょっとして迷惑なんじゃなかろうかと思っていた所、少なくとも田口さんはなんとも思っていないようだという事で安心しました。
■たくさんの良い出会いがあった交流会
そうそう、そもそもの目的である「ITベンチャー交流」についても、本当に良い出会いがたくさんありました。
セミナー参加者の58人中、何人が交流会に参加されたかは分かりませんが、40人近くはいたんじゃないでしょうか。所謂「異業種交流会」ではなく、ITベンチャーというくくりの中での交流会なので、なんか空気が同じなんですよね、みんな。
名前だけは伺っていて、ネット上では交流があったけどお会いするのは初めてという方も居ました。
しばらく会ってなかった人、その人のつながりでご挨拶できた人、・・など、など。
まさに「リアルmixi」。(いや、mixiの方が「バーチャル交流会」なんだけど。)
これまでに福井で参加した交流会の中でもダントツに意義のあった交流会でありました。
ナイスな交流会を企画してくださった支援センターの皆様ありがとうございました。
では、長々と読んでくださった方に感謝。
交流会に参加された方、またどこかでお会いしましょう。
【参考】セミナーに参加された他の方のエントリ
Signal 291
http://geo.or.tv/291/archives/000078.html
からくり屋Blog
http://www.karakuriya.biz/modules/wordpress/index.php?p=66
翔ソフトウェア(Sho's)Fujiwoの日記
http://blog.shos.info/archives/2005/01/3it_2.html
Hihhi's diary 〜家庭・仕事・育児な日々〜
http://d.hatena.ne.jp/hihhi_t/20050122#p1
iwalog
http://www.iwagoro.net/archives/001454.html
keke log
http://blog.keke-web.com/mt3/archives/2005/01/050121_it.html
mathatalle.com
http://www.mathatelle.com/archives/2005/01/it.html
COWBELLog by かうべるりこさん
http://blog.cowbellbrand.net/archives/000186.html
COWBELLog by かうべるてつさん
http://blog.cowbellbrand.net/archives/000188.html
どんまいざんまい
http://www.donmai.jp/archives/000324.html
必殺めっき職人日記
http://plaza.rakuten.co.jp/sanwa/diary/200501220000/
土建屋魂
http://plaza.rakuten.co.jp/dokenyadamashii/diary/200501220000/
Meetslog 口コミ的広報と販促を考える。
http://www.meets.jp/blog/2005/465.html
【追記22:10】
mathatelele.comさんのところで知ったのですが、iwagoroさんのところで今回の交流会の感想が自動的に集まるようにしてあるみたいです。
http://del.icio.us/iwagoroid/Clip-100Shiki
お、これはいい!
【追記 20:45】
なんか、みなさんのblog読んでて思ったのですが、私のエントリ、ぜんぜんまとめになってないですね。笑
もともとまとめる気なんてなくて、印象に残った事だけいくつかピックアップして書けば、それが雰囲気を伝える事になるかなーと思っていたのですが、参加してない人が読んでもこれでは田口さんは何が言いたかったのか全然分からないかも。(汗)
他の方のエントリに、もっと全体的な事が書かれているので、ぜひ参考にしてくださいませ。
キーワードは「CGM」「専門家になれ」「思考のジャンプ」かな?
「相手に思考のジャンプを与える事(私は創造的な質問をする事、と解釈しました)で、自分が専門家としてみなされるようになる」そうです。
企業からの情報発信が活発化していることに加えて個人が情報発信の力を持つようになってきて、人は信用できる情報源を選択するようになっています。
そのとき、自分が何かの専門家と人から認識されるようになっていれば、おのずと人が集まってくるというわけです。
個人発信メディアのことをCGM=Consumer Generated Mediaというそうで(残念ながら初めて聞きました)、「専門家になる」という方法も含めて、CGMをうまく取り扱う技術が注目されているそうです。
ここでは詳しく書きませんが、「勝手に人がメールを転送して自分のサイトを宣伝してくれる方法」みたいな事も田口さんから紹介があり、そういうのも全部CGM研究の範疇に含まれるのでしょう。
「CGMの専門家はまだ日本には少ないので、今CGMの専門家になれば、業界トップを狙える」と田口さんはおっしゃってました。
いろんな商売がありますね、ホント。
こういう情報を早めにキャッチできるよう、田口さんに倣って日ごろから効率的な情報収集の「自分なりの仕組み」を確立しておきたいものです。
ところで私、上で「キーワード」として挙げた項目も確かに面白いと思ったのですが、どちらかというと同じような事を日ごろから思っていて、それよりも田口さんの人間心理を研究し、それを絶妙に利用する手法がとても印象に残りました。
同じような事を思っていても、ただ漠然と思っているのと、それを「力」に変える自分なりの方法を見つけているのとでは大きく違ってくるのだろうな、と思います。
さて、私ももっと考えないと。
濃密な時間を過ごせるように。
【追記22:30】
今日の『百式』が配信されました。
今日ばかりは、百式のネタより福井の感想が気になる・・・!
http://www.100shiki.com/archives/000968.html
どきどきしながら開けると・・・・、
「福井最高」
の見出しとともに、
「また行きたい」
の締め言葉。
あ、ありがてぇ・・・。(T_T)
なんかもう、こっちこそありがとうって気分でいっぱいです。
また来てください。
もっと美味い店、連れて行きますぜ。
それにしてもみんなコメント早いなぁ。
私はとりあえずTBでコメントに代えておこうかな。 [↑]
■人間心理をピンポイントで利用する集客術
百式主催の「無敵会議」は100人以上の参加者をほんの数時間で集めてしまう程の集客力を持っています。
その無敵会議で、どうやって集客をしたか?という話です。
百式の参加応募の時、必ず1つ質問があって、それに答えないと応募できなくなっているのをご存知ですか?
例えば今回の会議「アカデメディア」では、「音楽プレーヤーに1つだけボタンをつけるとしたら、どんなボタンですか?」というような内容の質問があります。参加した人、もしくは質問の回答を送った人だけに、全員分の結果が送られます。
http://academedia.jp/event200501/
私はこの質問を見て「会場でいきなり質問しても話題が浮かばないんだろうなー。だから事前に出させるのかな」ぐらいに思っていました。
しかし、実はもっともっと深い理由がありました。
この質問、見て分かる通り「知的創造心をくすぐられる」内容になっています。「なにっ、そんな面白そうな質問、オレに書かせろ!」と言いたくなるぐらい興味深い質問です(いや、実際私、2つも送ってしまいました。ホントはまだまだ浮かぶのだけど、数打ちゃ当たるも嫌かな、と。)。
ここで、「面白そうな質問だから、みんなが応募してくれる」というのは表面的な効果です。
それだけではなく、こういう面白い質問というのは「他の人の回答も気になってしまう」のです。
自分のアイデアを送ったはいいが、他の人はいったいどんなアイデアを出しているんだろう?自分のアイデアは他の人からどのような反応をもらえるんだろう?
会議に参加しない限り、分かりません(そういう仕組みになっています)。
「応募したけど、なんか途中で気がのらなくなっちゃった」というようなキャンセル率がこれで激減します。具体的にはいつも3割程度のキャンセルが出ていたのが、この仕組みを取り入れてからほとんどなくなったそうです。
また、ある程度知的レベルの高い質問を用意することで、一見さんお断りのフィルターとしての役割も果たしています(田口さんは触れていませんでしたが、参加者の自尊心をくすぐる効果もあるのでしょう)。
これの凄い所は、人間の心理を巧みについているところです。
「他の人の意見が知りたい!と思わせる質問を用意する」、というたったそれだけで、
・応募してもらう。
・会場まで来てもらう。
という2つの難題を自動的にクリアしています。しかも、みんな「自分から進んで」「喜んで」そうするのです。
さらに凄いのは、このような心理的な仕掛けが隠されていたにも関わらず、その仕掛けのタネをこうして明かされた後も、やっぱり喜んでその仕掛けに乗ってしまいそうな自分がいることです。
それだけストレートかつ、ピンポイントな仕掛けだということなのでしょう。
この仕掛け、他にも応用できそうです。
■「かかったコストを回収しようとする心理」を利用する
もう一つ、別の文脈で挙げられていた事項で「人は、投資したコストは回収したいと思う気持ちを持っている。例えば、遠くまでわざわざ出かけていった本屋で時間を過ごしてしまったら、特に欲しい本が無くても何か探して一冊買おうか、というように。つまり、何かで時間を無駄に過ごさせてしまえば、人はそこで何かを回収しようとする。」というものがありました。
上の例で言えば、私は「音楽プレイヤー」の質問の答えを考える為に数十分間真面目に考えてしまいました。もちろん嬉々として、ですけど。で、考えたからには送りたくなってしまった訳ですが、送っただけではこの数十分間の私の時間コストは回収できてません。
こうやってブログで紹介して、なおかつ他の人の結果が送られてきたらまたブログで紹介してやろう、と思っています。
百式の思うツボって訳です。
いやはや、凄い。この仕組みはいろいろ応用できますよ。
でも、きっと必要なのは「応用力」であり、この仕組みを単に知ったというだけでは活用は難しいのでしょう。私もいろいろ考えて見ようと思います。
■集客効果を持続させる為の方法と、その効果測定
なんかノってきたので、あともう一つだけ紹介しますね。
集客した後、どうやってそれを持続させていくかというのはとても重要な課題です。
その為には「効果測定」が必要なわけですが、これをどうやって行うか?
「人が集まった結果として、“会話”が生まれるものこそが、良い集客である」
田口さんが上記のように明確に定義された訳ではありませんが、私はそのように解釈しました。
その場での“会話”が弾むというのももちろん重要です。が、さらに重要なのは、それぞれの客が別の場所で“会話”を生み出しているかどうか、という点です。
それはそのまま次の集客に直結します。
つまりその会話の有無をモニターすれば、その集客が成功したかどうか判断できる上に、次の集客が成功するかどうかの判断材料にもなる訳です。
田口さんはその方法として「blogのキーワード検索」を活用しているそうです。
最近のRSSリーダーには「キーワード検索」という機能がついています。
これは私も日ごろから活用しているのですが、とても便利です。例えば「ITベンチャー交流会」というキーワードを登録しておくと、日本中のblogからそのキーワードが含まれるエントリをピックアップしてくれます。
何が便利かって、そのキーワードが「ずっと生きている」ということです。
キーワードを消さないでおけば、まるでそのキーワードが一つのblogサイトかのように毎日新しいエントリで満たされていきます。
そのキーワードとして、例えば「無敵会議」などと書いて置けば、自分の行った事がどれぐらいの反響を呼んでいるのかほぼ把握できるわけです。
田口さんお勧めのRSSリーダーは「bloglines」。
実は偶然にも私もbloglinesを使っているのですが、私はRSSリーダーとしての本来の使い方ではなく、このサイトの「シェア機能」を使って、福井のプログラマーのblogリンク集代わりに使っていました。
(登録したblog全体のOPMLも生成してくれるので、とても便利です)
http://www.bloglines.com/public/fpd
移動が多い田口さんにとっては、bloglinesのようなWebアプリのRSSリーダーの方が便利なのでしょうね。
(実際、bloglinesは非常に使いやすいです。私はもうちょっとリッチな方がいいので goo RSSリーダーを使っていますが)。
ちなみにbloglines、いつのまにか日本語版ができていますね。
http://www.bloglines.com/?Lang=japanese
みなさんも活用してみてください。
ここに紹介した以外にも、「すぐに使えて」しかも「応用が効く」知恵がたくさんありました。私は意地悪なのでここでは全部紹介しません。行った人だけのお楽しみです。:-)
このセミナーが無料だというのが信じられませんね。
ぱっと思いつくだけでも、数十万円以上の効果を生むんじゃないでしょうか。
■田口さんについて
田口さんに会う前は、もっとオッサンっぽくて、少し太めのイメージを(勝手に)持ってました。
ところがご本人、めちゃスマート。やせ身で長身、甘いマスクに短髪、そして軽妙なトーク。
思っていたより凄く若いイメージ。人懐こくて、話しやすいオーラ。
おそらくモテモテでしょう。年下だという彼女に嫉妬してしまうぐらいです。
(後で話を聞いたら、その彼女自身も面白い方のようで、二人で居るときの会話なんか聞くだけでも面白いだろうなーとか思いました。)
二次会ではウォンツのどんまい先生の「超失礼&タメ口爆笑トーク」(実際タメだったそうで)に全くひるむことなくがんがんやりあってました。傍から見ていて「いいのか!?」と思うような内容までガンガンやりあってましたが、それはそれで田口さんもその空気を楽しんでいたみたいなので、ある意味凄いな、と。
酒にめっぽう強く、日本酒を枡に7,8杯連続で開けていたと思うのですがまったく動じず、酒の飲み比べではどんまい先生押され気味でした(どんまい先生は認めないだろうけど。:-P)。
二次会では福井の海の幸を堪能してもらえたようです。
特に気に入ってもらえたのが「塩ウニ」。後は「鯖へしこ」も気に入ってもらえたようです。
海の幸全般、そして日本酒も、美味しくて安いと言って頂けました。
最後はちょっとしたアクシデント(?)もありましたが、宿泊先のホテルの前で田口さんから
「福井、サイコー!」「イェーー!!」
で解散。
田口さん、いろいろとありがとうございました。
おそらく、いろいろな意味で福井の印象はしばらく残ってしまうんじゃないかと思います。
しかし・・・なんか・・・いいのかこれで!?(いいのだろう、たぶん)
■うれしかったこと
セミナーの最後の方で、質疑応答の時間がありました。
以前から私自身、気になっていた事を質問してみました。
「田口さんはご自分でプログラミングをして実験サイトなんかも作ってらっしゃいます。ITの世界で新しい事をしていく為には、やはりこういうプログラミングスキルは重要だとお考えでしょうか?」
こんな内容だったと思います。
それに対する答えは
「個人的には、プログラミングは小学生のカリキュラムに入れた方がいいと思いますね。」
心強いお言葉。私もまったく同感です。
自分はたまたまプログラミングが趣味で、その後もその道に入っていますが、プログラミングスキルがあるおかげでITの世界で「何かやろう」としたときに、自分の可能性が物凄く広がっているなと感じています。このスキルを自分が好きになれた事が、本当にラッキーだと思います。
もちろん、「プログラミングなんて誰かに任せればいい。」という人もいることでしょうし、誰が正しいという話ではありません。ただ、田口さんが私と同じ考えを持っていた事がとてもうれしかったです。
あと、二次会での事ですが、「会場の反応はどうでした?」という質問が出た時、「良かったですよ。特にあなたのように、講師の話に対してうなづいたりして反応をくれる人がいたので、話しやすかったです。」と名指しで言ってもらえた事もうれしかったです。
こういうセミナーには何度か出席しているのですが、なぜか一番前の席って空いているんですよね。たまに座った人がいたとしても、一番前のくせにずっとノートとっていて下向いていたり、講師の顔も見ずにスクリーンに釘付けだったり。
講師だって人間なので、そんな状態で楽しいはずがないと思うんです。
せっかく福井まで来てくださったのだから、こちらも最大限のレスポンスを返したいな、といつも思っていて、こういうセミナーの時はなるべく前に座って講師の顔を見ながら自分の反応を返すようにしています。
でも、今回もそうだったのですが、そのようにすると大抵、セミナーの途中で講師の方とずっと見詰め合うことが多くなるんですよね・・・。私は一般的日本人と違って見詰め合うのは全然ストレスじゃないのですが、講師の方としてはひょっとして迷惑なんじゃなかろうかと思っていた所、少なくとも田口さんはなんとも思っていないようだという事で安心しました。
■たくさんの良い出会いがあった交流会
そうそう、そもそもの目的である「ITベンチャー交流」についても、本当に良い出会いがたくさんありました。
セミナー参加者の58人中、何人が交流会に参加されたかは分かりませんが、40人近くはいたんじゃないでしょうか。所謂「異業種交流会」ではなく、ITベンチャーというくくりの中での交流会なので、なんか空気が同じなんですよね、みんな。
名前だけは伺っていて、ネット上では交流があったけどお会いするのは初めてという方も居ました。
しばらく会ってなかった人、その人のつながりでご挨拶できた人、・・など、など。
まさに「リアルmixi」。(いや、mixiの方が「バーチャル交流会」なんだけど。)
これまでに福井で参加した交流会の中でもダントツに意義のあった交流会でありました。
ナイスな交流会を企画してくださった支援センターの皆様ありがとうございました。
では、長々と読んでくださった方に感謝。
交流会に参加された方、またどこかでお会いしましょう。
【参考】セミナーに参加された他の方のエントリ
Signal 291
http://geo.or.tv/291/archives/000078.html
からくり屋Blog
http://www.karakuriya.biz/modules/wordpress/index.php?p=66
翔ソフトウェア(Sho's)Fujiwoの日記
http://blog.shos.info/archives/2005/01/3it_2.html
Hihhi's diary 〜家庭・仕事・育児な日々〜
http://d.hatena.ne.jp/hihhi_t/20050122#p1
iwalog
http://www.iwagoro.net/archives/001454.html
keke log
http://blog.keke-web.com/mt3/archives/2005/01/050121_it.html
mathatalle.com
http://www.mathatelle.com/archives/2005/01/it.html
COWBELLog by かうべるりこさん
http://blog.cowbellbrand.net/archives/000186.html
COWBELLog by かうべるてつさん
http://blog.cowbellbrand.net/archives/000188.html
どんまいざんまい
http://www.donmai.jp/archives/000324.html
必殺めっき職人日記
http://plaza.rakuten.co.jp/sanwa/diary/200501220000/
土建屋魂
http://plaza.rakuten.co.jp/dokenyadamashii/diary/200501220000/
Meetslog 口コミ的広報と販促を考える。
http://www.meets.jp/blog/2005/465.html
【追記22:10】
mathatelele.comさんのところで知ったのですが、iwagoroさんのところで今回の交流会の感想が自動的に集まるようにしてあるみたいです。
http://del.icio.us/iwagoroid/Clip-100Shiki
お、これはいい!
【追記 20:45】
なんか、みなさんのblog読んでて思ったのですが、私のエントリ、ぜんぜんまとめになってないですね。笑
もともとまとめる気なんてなくて、印象に残った事だけいくつかピックアップして書けば、それが雰囲気を伝える事になるかなーと思っていたのですが、参加してない人が読んでもこれでは田口さんは何が言いたかったのか全然分からないかも。(汗)
他の方のエントリに、もっと全体的な事が書かれているので、ぜひ参考にしてくださいませ。
キーワードは「CGM」「専門家になれ」「思考のジャンプ」かな?
「相手に思考のジャンプを与える事(私は創造的な質問をする事、と解釈しました)で、自分が専門家としてみなされるようになる」そうです。
企業からの情報発信が活発化していることに加えて個人が情報発信の力を持つようになってきて、人は信用できる情報源を選択するようになっています。
そのとき、自分が何かの専門家と人から認識されるようになっていれば、おのずと人が集まってくるというわけです。
個人発信メディアのことをCGM=Consumer Generated Mediaというそうで(残念ながら初めて聞きました)、「専門家になる」という方法も含めて、CGMをうまく取り扱う技術が注目されているそうです。
ここでは詳しく書きませんが、「勝手に人がメールを転送して自分のサイトを宣伝してくれる方法」みたいな事も田口さんから紹介があり、そういうのも全部CGM研究の範疇に含まれるのでしょう。
「CGMの専門家はまだ日本には少ないので、今CGMの専門家になれば、業界トップを狙える」と田口さんはおっしゃってました。
いろんな商売がありますね、ホント。
こういう情報を早めにキャッチできるよう、田口さんに倣って日ごろから効率的な情報収集の「自分なりの仕組み」を確立しておきたいものです。
ところで私、上で「キーワード」として挙げた項目も確かに面白いと思ったのですが、どちらかというと同じような事を日ごろから思っていて、それよりも田口さんの人間心理を研究し、それを絶妙に利用する手法がとても印象に残りました。
同じような事を思っていても、ただ漠然と思っているのと、それを「力」に変える自分なりの方法を見つけているのとでは大きく違ってくるのだろうな、と思います。
さて、私ももっと考えないと。
濃密な時間を過ごせるように。
【追記22:30】
今日の『百式』が配信されました。
今日ばかりは、百式のネタより福井の感想が気になる・・・!
http://www.100shiki.com/archives/000968.html
どきどきしながら開けると・・・・、
「福井最高」
の見出しとともに、
「また行きたい」
の締め言葉。
あ、ありがてぇ・・・。(T_T)
なんかもう、こっちこそありがとうって気分でいっぱいです。
また来てください。
もっと美味い店、連れて行きますぜ。
それにしてもみんなコメント早いなぁ。
私はとりあえずTBでコメントに代えておこうかな。 [↑]









アカデメディアにも機会があったら参加したいですね。 — chikura @ 01:14PM 2005-01-22
楽しいセミナーでした。あっと言う間の1時間ちょいでした。
また、よろしくです! — imai
時間短かったですよねー!
いつのまにか予定の時間を超えていたという感じでした。
私、途中一度も時計を見ることがありませんでした。ということはよほど集中していたんだと思います。(^^) — chikura @ 03:56PM 2005-01-22
すてきなレポートですね。再度田口さんのお話を思い起こすことができ、うれしかったです。 — Fujiwo
いやあ、長くて内容のあるレポ感謝・感動です。
最初は会場の広さに正直へこんだとかおっしゃってたんですけど、しゃべりだしたら、もう、ねえ。
行った方ならシンクロするはず。(笑)
あれほど、集中して聞いたセミナーは後にも先にもないです。
田口さんは、2次会の中でも本当に常に意識して発想のジャンプをするように心がけているのを、何気ない会話の中でも感じましたね。 — daikichi @ 05:56PM 2005-01-22
コメントありがとうございます。(^^)
あんまり詳しく書くと、田口さんの話すネタがなくなっちゃって困るかなー?とも思ったのですが、やっぱあのセミナーの内容は文章化するだけで伝えきれるものではないですね。(^^;
参加して本当に良かったです。
>daikichiさん
ども、お疲れ様でした。
TB不調なのはこちらの問題だと思いますので、お気になさらないでくださいませ。
田口さん、あれで「ヘコんだ」のであれば、普段はいったいどんなのかと。 — chikura @ 06:52PM 2005-01-22
chikuraさんの質問良かったですね。僕もつい交流会のときデザインの重要性について質問しちゃいました。ちなみに質問の1番目ゲットは毎回マイクさんです。今回ももっていかれた…。 — masa
デザインの重要性!それ聞くのをすっかり忘れていました。
masaさんに感謝
マイクさんにはしてやられましたね。ある意味印象に残る質問だったのでは。
遅れて会場に入った不届きものなので
ウレシーです。
マイクさんいわく「最初はみんな遠慮するから、場を盛り上げないと、と思ってつい1番で質問するクセがついちゃってるんだよねぇ。」と言われてて、いやーほんと実は気配り上手なマイクさん!!さすが!と思った次第です。
で、2番手でずっこけ質問してて、自分でも痛かったです(笑)
#質問内容考えずに手を挙げるから、こうなる…。 — ユウコ
いや、ホント、マイクさんのおかげで質問しやすくなりました。
私は小心者なので、一番手で質問できるのは凄いなーと・・。
ユウコさん、ここに書いた内容ぐらいから聞き始められたんですか・・? ということは、○○○○○○の事はきっと聞いてないんだろうなぁ。